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『老いを忘れさせるもの』プロムナード 日経20161014 [歳とること]

『老いを忘れさせるもの』プロムナード 作家/東山 彰良

48歳になる作家ですら、老いについて考えている。

顔はどこまでかれてしぼむのだろうかとうんざり‥とか、年寄の価値は底なしの暴落を続けていく‥とか。

そして『イッツ・オンリー・ロックンロール』アメリカのジョークから
三歳のときに大切なことは、おしっこを漏らさないこと。十歳の時に大切なことは、友達をつくること。二十歳の時に大切なことは、上手にセックスをすること。三十歳の時に大切なことは、金を稼ぐこと。四十歳の時に大切なことは、金を稼ぐこと。五十歳の時に大切なことは、上手にセックスをすること。六十歳の時に大切なことは、友達をつくること。七十歳の時に大切なことは、おしっこを漏らさないこと。

そして、老いを食い止める方法はないが老いの忘れさせる手立ては『論語』のエピソードから、寝食も忘れて打ち込めるものがあれば、すくなくとも日々の老いの足音におびえて暮らさずにすむ。そして、作家として、文字を書き連ねているあいだ、私は永遠に歳をとることがない。‥筆を措く日が来たなら、‥私の老いは、たぶん、そこからはじまる。と締めくくっている。

“老いること”がそうならば、私も設計、建築の仕事をしなくなったら、そこから老いがはじまるのだろう。と言いたいところだが、常日頃【老いること】を考えている。
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